サイズ・形状を綺麗に組み合わせたデザインのタイル施工

タイル装飾のひとつに、色々なサイズや形状のタイルを組み合わせて幾何学的なデザインを作ることがあります。

今回は、サイズや形状を数種類組み合わせて張られているちょっとレトロなデザインの施工をご紹介します。

こちらは札幌駅エスタのバスターミナル二階、外とショッピングスペースを繋ぐ公共通路の床です。

（札幌駅 ｴｽﾀ2階床）

床には、レンガ色のタイルの中に菱形タイルを組み合わせた雪をイメージする結晶が点々とあります。

結晶の周りに六角形や台形のタイルが使われて印象づけています。

（札幌駅 ｴｽﾀ2階床）

レンガ色のやはず張り（ヘリンボーン）は、山を作る方向や、形状を長方形にするか、平行四辺形にするかによって谷部分の開きの角度が変わり印象が違ってきます。

(札幌駅 ｴｽﾀ2階床 結晶の周り長方形のﾀｲﾙ)

(札幌駅 ｴｽﾀ2階床 結晶の周り平行四辺形のﾀｲﾙ)

結晶の六角形の周りを形状の違うタイルを上手く組み合わせて、全体的に統一感を失うことなく床一面を印象づけています。

見れば見るほどタイルの組み合わせの面白さを感じます。

ちなみに、結晶の白い部分にはノンスリップタイルが施されています。

雪のついた靴でも滑らないように対応されています。

（札幌駅 ｴｽﾀ2階床）

札幌出身の私は、よくこの場所を通っていました。

駅周辺の都市開発が進む中、今でもなんとなくレトロな雰囲気の残るこの一角。

こんな素晴らしいタイルが張ってある、ここの一角だけ残されている意味を知ったような気がします。

サイズと形状を上手く組み合わせた幾何学的なタイル施工、遊び心を感じる飽きがこない素敵なデザインのひとつです。