ミコレアークについて

メッセージ

吉村秀樹

タイルというのは、英語では「tile（タイル）」と書きます。その語源はラテン語の「tegula（テグラ）」物を覆うという意味のことばです。建物の壁や床を覆う陶磁器製の建築材料のことを指し、最古のピラミッドの内部の装飾に使われていた歴史があります。出典：INAXライブミュージアム
粘土をかためて形を作り、乾燥させたあと一度焼成。窯から出して釉（うわぐすり）をかけ、再度乾燥させてから焼成する。簡単に言ってしまえばこのような手順でつくっているのですが、タイルに関わる作り手さんたちの技や伝統、タイルへ想いはそれぞれ全く違うように感じます。　　
「綺麗なタイルを作りたい」ということから「作ったタイルにちゃんと向き合えているか」「お客様がタイルにどれほどの期待感を持ってくれているか。それを把握できているか、すれ違いがおきていないか」作り手さんたちは常に考えています。こういった作り手さんの熱い想い、先人がタイルにこめてきた想いを少しでも伝えていけたらと思っています。

原田宗亮

タイルを仕上げ材として聞いてみると、キッチンやインテリアのタイル、ガラスモザイクタイルなど魅力的な商品だと言われます。「憧れのタイル仕上げ」と言っていただける方もいらっしゃいます。
しかし、その素晴らしいインテリアのタイルを施工できる職人がどんどん少なくなっています。お客様から求められているのに、施工できる職人が減少している。そんなミスマッチを解消するために微力ながらタイルの魅力を伝えていきたいと考えています。
お客様にタイルの魅力を再認識してもらう、これから働く人にタイルという仕事の面白さを知ってもらう、その両方を行っていくことで「魅力的なタイルの仕事」と「美しく施工できるタイルの職人」を増やしていきたい。
海外、特にヨーロッパはタイルの歴史も古く、機能的な材料や高性能な機械工具もたくさんあります。日本の職人の技術にその材料、工具が加われば、これから、より素晴らしいタイル仕上げを具現化できるのではないかと考えています。
歴史を振り返ると「左官」も「タイル」も元々一つの職業でした。
左官の立場でタイルの魅力を発信していく。日本のタイル文化を発展させ後世に伝えていきたいです。